紫「ごめん、僕が油断してたから兄さんに負担かけてしもうたね。」
悲しそうに俯く紫苑に慌てたのは蒼希。
蒼「違うやろ!大体俺が焦って突っ込んだからお前は怪我してしもうたし、兄さんが捕まってしまったんも俺の責任やし…」
蒼希の声はだんだん小さくなり、やがて項垂れてしまった。
勘「2人とも、顔を上げて。今回の事は私の責任だ。すまなかったね、危険な目に合わせて。」
勘助は優しく2人の頭を撫でると翠に向き直る。
勘「翠もすまなかった。紫苑は勿論、蒼希も護れぬとは…」
深々と頭を下げる勘助に紫苑と蒼希は驚く。
紫「兄さん、何で翠にも謝るん?」
蒼「そうだよ。俺らがどうなろうとコイツには…」
勘「2人とも、翠はいつだって君達を気に掛けていたんだよ。」
勘助がそう告げると驚いたように目を丸くする2人。
しかし翠は勘助をただ見つめ
翠「……1つ問いたい。何故貴方がこれを持っていたのですか?」
差し出したのは翠が勘助に預けたペアリングの片割れ。これは勘助のポケットに入っていた。

