「なっ!?ですが、化け物を宿らせたそいつらは人間だなんて誰が…」
ダンッ
ドンッ
バンッ
「………っ……!」
いきなり畳を蹴り男に近づいた影はそのまま彼を押し倒し、顔のギリギリ横に拳を叩きつけた。
男はいきなりの事にすぐに反応も出来ず、声を出すことも出来なかった。
「す、翠!貴様、自分が何をしたかわかっているのか!?」
一拍置いて周りが男に馬乗りになった影、翠を引き剥がそうと立ち上がりかけた。
ギロリ
「「「!?!?」」」
翠は鋭い眼光で睨み黙らせる。
翠のそこまで憎悪に染まった瞳を見たことが無かった人々は固まり、動けなくなった。
翠「化け…物?自分達のエゴで白棹を100年以上縛り付け、一体何人の器にそう言ってきたのですか!?」
翠は自身の下にいる男を見据える。
翠「この15年、私は白棹を入れられてから一族から蔑まれ、虐げられました。家族を奪われ、憎まれてきました!」
畳を殴った拳が僅かに震える。

