陰陽姫 夜明けを見るものたち



晴【『この世に生まれ生きている奴らは皆、妾の一族を裏切った者の子孫。生きる価値は無い。』ってね。1000年前に対峙した時にそう言っていたよ。それだけ彩華の憎しみは強く、果てしないんだろうね。関係の無い子供達にまで罪を償わせようとするなんて…】

しーんと室内に沈黙が落ちる。そんな中、1人の男がポツリと呟く。

「全てを憎み、全てを呪うか…
全く、迷惑極まりない。」

彼は心底面倒くさそうに頭を振る。

それに対し晴明は目を細める。

晴【他人事じゃないんだよ?特に今の神木はね。】

ね?と白棹に目配せすれば、まぁな。と頷く。

白【我を封じた歴代の器たちならば、彩華の気持ちは少なからず判ることではないか?貴様らは器を決してヒトとして扱わなかったからな。】

ジロリと室内見渡す白棹の言葉に何を言っているのだというようにお互いに顔を見合わせる人々を扇子で口元を隠す晴明はため息を溢す。

晴【わからぬ、か。君達は彩華の一族を殺した奴らと同じように器とされた子達に憎まれていても不思議じゃないって言ってるんだよ。】