白【…詳しいのだな。】
腕組みして聞き入っていた白棹がそう言えば
晴【それから300年後、初代がその元集落をたまたま通りがかり成仏出来ない村人の魂に聞いた話らしいよ。昔僕が霊戻しをした際に教えてもらった話さ。】
肩を竦めて、優雅に扇子で自身を扇ぐ晴明。
【その時にちゃんと村人の魂は浄化させたらしいよ~】とのんびりした口調で語る。
翠「その時…彩華の魂は…?」
晴【居なかったらしいよ。どうも霊力の高い彼女は、魂となっても自我が強くて土地に縛られることは無かったようだ。
初代は何となく胸騒ぎがしてね。その時にはもうそこも廃墟で無くなっていたから、彩華の集落を滅ぼしたというその長の集落を調べてみたんだ。】
秋「しかし、300年も経った後ではたいした事も調べられないのでは…」
秋雅の言葉に頷く。

