陰陽姫 夜明けを見るものたち



そして晴明は自分を見つめる沢山の目を見返し

晴【彩華はいつも傍にいた護衛の幼馴染みに惚れていた事実を知られてしまった。】

パンッと扇子で畳を叩く。

神「それってマズイんじゃ…」

晴【そう、マズかった!しかし、時既に遅し。それを知った長の息子は怒り狂い、彩華を『妖の子』と自分の集落の者達に言いふらし彼女の集落を『妖の巣窟の村』だと信じ込ませた。

そんな者達がいつ自分達を喰いに来るかわかったもんじゃない。故に村人全員で彼女の集落を潰した。

しかし、人間とは愚かなもの。一度(ヒトタビ)自分達と違うと認識し、支配出来れば何をしても良いと思ってしまう。
だから彼らはより残酷な、そして苦痛を与えようと酷い殺し方をしていたようだ。】

翠「そんな…」

翠は少し青い顔で両手で口を覆う。

晴【そして彼女も死んだ。彼女は目の前で父を母を、そして愛するものを殺され、己も苦しみながら死んだようだよ。】