晴【話が逸れてしまったね。彩華の正体はかつてこの土地にあった集落の姫だ。】
神「集落の姫?人間だったのですか?」
晴【ああ、それも相当の霊力の高い美しい神子姫(ミコヒメ)だったらしい。】
扇子をトントンと顎に当て晴明は少し難しい顔をしていた。
翠「神子がどないして黄泉の扉を開こうとしてんの?」
晴【アイツは人間の頃、敵対していた隣の集落の長(オサ)の息子に惚れられて求婚されたんだ。それから友好関係を築きたいと言ってな。
しかし神子である彼女は、処女では無ければ神に仕えれないし、声も聞こえない。その為彼女はその求婚をなるべく穏便に断った。相手も納得して受け入れたんだが…】
白【だが?】
目を閉じた晴明に何となく嫌な予感がする。

