陰陽姫 夜明けを見るものたち



しかし、大半は安倍 晴明と聞いて驚きのあまり硬直していた。

秋「…貴方は…彼女の正体を知っているのですか?」

幾分、緊張した面持ちで秋雅が晴明に聞く。

晴【知ってるも何も1000年前に彩華と戦った事があるんだよね。】

「「「はぁ!?」」」

仁「奴の正体って何ですか?」

翠「アンタ、憑依したって言うてたな。何やねん、憑依したって。」

秋「こ、これ翠!」

慌てたように翠を叱る秋雅に白棹は無言で睨み黙らせる。

晴【ああ、お嬢ちゃんは良いんだよ。僕ら歴代当主に認められた子だからね。君達は"霊戻し"は霊力の高い者しか使えないって思っているようだけど、これまで何人も霊力の高い者はいただろう?彼らが"霊戻し"を使えなかったのは僕ら歴代当主に認められなかったからなんだよね。】

晴明の説明に白棹と秋雅は内心、成る程。と納得していた。

ここ数十年、神木は己の欲のために動くものが多かった。そうゆう輩には決して霊戻しの"式符"は応えてくれない。

しかし、翠は白棹を入れられて己の事は二の次にするように教え込まれた。
元々の性格も優しい為、歴代当主に認められるのも当然だろう。