白【よくもまぁ、責任を翠に押し付けようと頑張るな?翠が"霊戻し"を扱いきれぬのは、貴様らが翠に"霊戻し"をやらせぬようにしておったからだろう。】
晴【ふ~ん?神木も変わったようだね。僕の時代にこんな女の子1人を大勢の大人が苛める奴は居なかったのにねぇ。】
翠の後ろの襖に寄り掛かりながら不機嫌そうに白棹は目を細めて部屋の中を見渡し、晴明は扇子を開き口元を隠しながら冷たい視線を現当主に注ぐ。2人の視線に部屋の温度が3℃、下がった気がした。
翠「2人とも…私は大丈夫やから、ね?」
ね?っと首を傾げて2人を見れば、やれやれと呆れたように肩を竦めた。
晴【仕方ないね。取り敢えず僕は四代目、安倍 晴明と申す者。そなたらが我が子孫か?全く、随分と衰退しているようだ。アレの正体を知らず数少ない才ある子を何人死なせたら気がすむのやら。】
大袈裟なまでにため息を溢せば、「でも」や「しかし」などあちこちから反論する声が小さく聞こえる。

