麗【麗奈は心配で心配で、どこかお怪我は!?】
翠「大丈夫、心配いらへんよ。麗奈、悪いんやけど蒼希を休ませてやって?もうすぐ飛鳥も勘助様を連れて帰ってくると思うさかい、そっちも頼みたいんやけど。」
蒼「ちょっ、俺は平気だ!ジジ様の報告には俺も同席…」
翠「子供がそう気を張るもんや無い。報告は私がしとくから、紫苑に無事な姿見せてやり?」
目線を合わせ頭を撫でると、その手を振り払い
蒼「子供扱いすんな!!」
そう怒鳴るが、アハハと笑われる。
翠「ごめんな。でも今は私の言うこと聞いて?紫苑、ホンマに心配しとったんやで。私にアンタの事頼むほどにね。」
「せやから、はよぅ安心させてやりな。」そう言えば蒼希はぐっと言葉に詰まり、渋々麗奈に連れていかれた。
翠「皆も先に休んでいて?慣れへん戦いと緊張で疲れたやろ。お風呂に入ってもええし、もう寝てもええよ。」
クルッと拓海、龍之介、蓮に向き直り言うと3人共首を振る。
待っているつもりらしい。
賢「こらこら、お前ら師匠の言葉は絶対だぜ。それに明日どうなるかわかんねぇんだ。休める内に休む、それが鉄則だ。」
まるで教師のようにそう諭せばめっちゃ不満顔をしている。
翠「そんな顔せんといて。皆には期待しているんだよ。だからしっかり休んで次に備えてほしい。」
真摯な瞳で訴えたら少し顔を赤くしながら頷いてくれた。