陰陽姫 夜明けを見るものたち



ボフッ!

【な、何じゃ!?】

【煙幕!?】

翠を中心に白い煙が現れ辺りを包む。

妖達は突然の事に対応が出来なかった。

彩【おのれ、逃げる気か!?】

?【君とまともに殺り合って勝てるわけない。ここは潔く退かせてもらうよ。】

そう言って振り返り

?【退け、神木の子孫!勝ち目はない!!】

賢「チッ!マジかよ!」

悔しそうに舌打ちしグイッと拓海と龍之介の腕を掴み走る。

拓「わったったιι」

龍「ちょっ、阿部ちゃん!?」

いきなりの事でこちらも反応が鈍いが慌てて足を動かす。


飛「蓮、蒼希君に手を貸してやれ。私は彼を。」

蓮「ん?ああ彼ね。わかった。」

蓮が頷いたのを確認して飛鳥は羽根を広げ空に飛んでいく。

蓮「蒼希君、大丈夫かい?」

蒼希の腕を肩に回してしっかりと支える。

蒼「…俺に構うな。アンタはあいつの傍に居てやればいいだろ。」

少し不貞腐れた様に言う蒼希にため息を吐いてグッと腰を引き寄せ走り出す。

蒼「ちょっ!?」

蓮「変な意地は捨てなよ。今はそんな事言ってる場合か?」

蒼「ぐっ…ι」

蓮「それに翠ちゃんには白棹がいるから大丈夫♪」