翠「気付かぬも無理は無い。親しい仲の者でも恐らく判らぬだろうからな。」
「蒼希!」
翠の後ろから誰かに呼ばれ目を向ける。すると、その人物は此方に駆け寄ってきて…
蒼「Σんなっ!?」
蒼希は目を見開き絶句。
「良かった。間に合って…」
心底ホッとしたように見詰めるのは"翠"だった。
蒼「な、何で!?翠が2人…?」
自分を支える冷たい瞳をした翠と、安心したように温かい瞳で微笑む翠を交互に見ながら蒼希は問い掛けた。
彩【…小娘、貴様何をしたのじゃ?】
翠「別に?簡単な時間稼ぎや。」
すると蒼希を支えていた翠の姿が歪み、一回り小さい金髪の少年が姿を現す。
「「「白棹!?」」」
仁、神居、蒼希は驚きに声をあげる。
彩【…幻術。そうか、貴様か狐。】
蓮「妖の戦いは化かし合い。そしてその最たるは狐じゃない?僕は得意分野を活かしただーけ♪騙される方が悪いよね~」
翠「蓮の最初の攻撃で爆煙が上がった時に白棹と入れ替わったんよ。これに時間掛かってしまうからね!」
そう言ってニッコリと意地悪そうに笑いパチンと指を鳴らす。

