カンカンカン
壺は斬れることなく、コロコロと地面を転がった。
翠「斬れぬ。何故?」
蒼「ゲホッ…ゴホッ、ゴホッ!」
そうこうしているうちに蒼希の顔色は益々悪くなり、すぐにでも解毒剤を飲まさなければそろそろ死んでしまいそうだった。
翠「今、奴を助けてしまっては面倒くさい。とはいえ、このままでは哀しませてしまうな。」
"準備が出来た。私が壊す!"
翠「! 承知!」
頭の中に聞こえた声に返事を返し、もう一度壺を天高く振り上げた。
「オンソワカカラリンミョウワンテンショウケン"爆"!」
それと同時に誰かが詠唱を唱え壺は爆発した。
しかし、賢人とは比べ物にならないほどの威力。壺は粉々に砕け、蒼希は糸が切れたようにぐったりとしてしまい翠は慌てて解毒剤を飲ませた。
蒼「…何で…助け…?」
翠「我としては貴様がどうなろうと知ったことではない。だが、貴様が死ねば我が主は哀しむからな。」
蒼「何…言って…」
訳がわからんと言うように翠を見上げる蒼希にフンッと鼻を鳴らす。

