陰陽姫 夜明けを見るものたち



賢「ハヤテ!」

隙をついて2人の後ろに回った妖が今まさに斬りかかるところを賢人が式であるイタチを飛ばす。

「キーキー!」

ビュンビュンと飛び回り妖を撹乱させるハヤテに気が付いた拓海が素早くトンファーを構え妖に打ち込んだ。

【グワッ!?】

拓「ハヤテ、ありがとう!」

ニッコリと笑い肩に乗ったハヤテを撫でると嬉しそうに頬に頭を擦り寄せ、主の元に帰っていった。


蒼「こちらも始めようか。」

スッと槍を構えた蒼希に翠は目を細める。

翠「1つ問う。蒼希、お前は何故陰陽師になった?」

蒼「? 何や、いきなり。」

翠「本来、陰陽師とは人のために妖を滅する者。この力は護るために使うもの。…お前、何のために陰陽師になった?」

蒼「………」

翠「…護るために、やないか。私を殺す為か。」

諦めたように息を吐く翠。