陰陽姫 夜明けを見るものたち



ガキィィン!

翠「っく!彩華!貴様、蒼希に一体何をした!?」

槍を受け止めながら怒鳴ると、彩華はクスクスと笑いながら

彩【妾はただ其奴の望みを叶えるために手を貸したまでよ。つまり、其奴がお主を殺そうとするのは其奴の本心。】

ニッコリとそれこそ無邪気に笑う彩華。

龍「なっ!?翠を殺そうとするのがコイツの本心だと!」

それに憤慨する龍之介に白棹が落ち着けと声を掛ける。

白【何が原因かは知らぬが、まずは蒼希の動きを止めねば!
"樹術(ジュジュツ)"!】

白棹は手を地面に付けると、そこから大きな樹が生えた。

白【行け!】

白棹の声に答えるように樹から蔓が伸びて蒼希に迫る。

しかし

ボッボッボッ

ゴオォォ

白【ム?】

ボトボトボト

ガキィィン

バッ

翠「何や?」

蒼希に迫る蔓が届く前に焼かれ、落ちてしまった。

しかしそれに一瞬気を取られた蒼希の隙をついて翠は距離を取る。