「お前… ちょっとこっちこい。」 強引に人気の少ない裏へまわる。 連れていかれたのは 誰もいない打ち合わせ室。 つかまれた手首はとても冷たかった。 と、同時に大隅君の目も冷たかった。 「あのな、坂下。 ここは現場だ。 役に入りきれ。 私情を持ち込むな。」