「失礼しまぁす…」 恐る恐るスタジオの扉を開ける。 まだ集合時間の15分前だってのに 出演者は皆そろっていた。 それぞれ台本を読んで 発声練習している。 するとある男が私に 近づいてきた。 「おっせーんだよ。 普通は30分前に着いておくもん だろーが。 お前ほんとに演者かよ?」 ものすごく冷たい声で言い放った。