「口、軽く開けといて。 んで、ぎりぎりまで目は開ける。」 ゆっくり、ゆっくりと 大隅君の顔が近づいてくる。 唇が振れるまであと1センチ。 わ、わ、わ… 「ああ!もうだめ~! 恥ずかしくて耐えられないよっ。」 私は思わずどんっと大隅君の 胸を突き飛ばした。 「あ、ごめんなさい…つい。」 いって~と言いながら 「まあ、慣れてねえからしょうがないか…。」 少し呆れたような声で呟いた。