ふわりと体が宙に浮く。 え、嘘!私 大隅君にお姫様だっこされてる!? 「ちょ、ちょおろしてっ! 重いから~!」 私は必死に訴えているのに 大隅君は何食わぬ顔をしている。 「もう立てるから いいよ!」 「立ててなかったじゃん。 嘘つくなよ。」 うう… 「はい…すいません…」 「よしいい子。」 ちょっといつもの大隅君 じゃなくない? 強引だけど優しくて。