1カット2カット3カット… 撮影は思ってたよりも スムーズに進んだ。 スタッフも監督も さらに大隅君も満足そうに 今とった映像をチェックしていた。 よ、よかった… 緊張がやっと解けて 私は床にペタンと座りこんでしまった。 脚に力が入らない。 「お、おい? 大丈夫か?」 大隅君が気づいてくれた。 それだけで十分嬉しいのに… 「きゃああ!」