「でも告白とか…」
「琉君はさ、まずは行動って言ったんでしょ？あたしもそう思うな。」
「えっ……」
「幼なじみで毎日一緒な瑞穂に突然言われてドキッとするかもだし。」
「そ、そんな。まだ気持ち気付いたばっかで…」
「琉君の好きな人って本当に瑞穂じゃないのかな？」
「えっ…」
「瑞穂以外、あまり女の子でかなり仲良いのいないよね？」
「そ、そう？家のお手伝いさんとかいるし。」
「瑞穂、ばか？」
「はい？」
「ま、琉君の好きな人が誰とかは置いといて。瑞穂は明日告れ！」
「えっ…」
「恋に時間と距離は関係ないんだよ。」
「奈美…」
「あたし、昨日合コン行ったのはね。フラれたから。」
「えっ…」
「瑞穂や他の友達には内緒にしてたんだ。フラれたからやけくそで合コンなんて。」
「奈美…」
「でも告ってフラれても前向きになれた。昨日、もう好きな人見つけたし。」
「奈美…」
「言わない方が後悔して傷つくよ？言って傷つくなんて考えはだめ。あたしは瑞穂なら乗り越えられると信じてる。」
「奈美…」
「琉君が好きなんてわからないのは琉君くらい。あたしらも拓君もわかったくらいだから。」
「あはは…」
私って…。
「瑞穂には、素直に積極的に前向きにが一番なんだよ。」
「奈美…」
「頑張って、明日。ちゃんと言ってすっきりさせる！諦めるとかは終わってから。」
「琉と同じような事言ってる…」
「琉君の言う事は正しいんだよ？」
「そうなんだ。」
琉もたまにはいい事言うんだね。
「あたしが男なら瑞穂に告られたらオッケーする。だからファイト！」
「あ、ありがとう…奈美…」
「いえ。話してくれて嬉しかったよ。あたしと瑞穂は親友同士だろ〜？」
「うん！あ、奈美の恋バナも聞かせてよ！」
「え〜あたし？」
奈美はやっぱり頼りになる。
親友ってこういうものなんだね。
