でも
「はい…」
琉に逆らうと何が起こるかわからない。
あーあ…
学校ではタメだったが、どうして今が敬語になるかというと…
仕事中は敬語と琉に言われたから。
礼儀をよくしろと…
琉に様つけたり敬語にするのはなんか複雑ですが。
学校では不自然だからタメだけど
あと二人きりの時とか。
だからなんか面倒かな。
でも
仕事だし。
自分のため。
自立できるようになったら琉から解放されるんだし。
「あ、あと今日は俺ら二人だけで食事な?」
「えっ……」
琉に言われると私は琉を見る。
「親父達、仕事でいないから。メイドとかは別の部屋で食うし、俺と瑞穂だけの寂しい食事。」
マジで?
気まずいなぁ…
私の料理バカにしまくるだろうなぁ…琉なら。
料理だけ作って私も琉と別の部屋がよかったな。
「メイドさんとかは別の部屋なのに、なんで私は別の部屋じゃないんですか?」
私は琉に聞く。
「瑞穂は俺のお世話係。あと、一人はつまんないし。」
「私、そんなに面白くもないですし…それに、自分の料理を琉様が食べてるのを見るのは…」
「えっ…」
「なんかドキドキですよ。」
「大丈夫だって。」
本当はタメでバカにしまくるくせに!とか言いたいけど…
今は無理だ。
「じゃあ今日は頑張って作りますね。」
「期待かなりしとくよ。」
そう言うと琉は眠る。
寝るのかい!
でも
私…
私も眠る。
起きたら
琉の奴隷さんにならなきゃなのです!
でも
先に眠った琉の寝顔にドキッとした私はそんな自分の気持ちがわからなかった。
だけど
気付いていくんだ少しずつ。
琉は私にとってどんな存在か。
琉への気持ちを…
少しずつ少しずつ…


