「お乗り下さいませ。琉様、瑞穂さん。」
琉と家を出ると玄関には川端さんが車を出してくれてた。
「川端おはよう。」
「川端さんおはようございます。いつも学校への送り迎えありがとうございます。」
「いえ。さあ、お乗り下さいませ。」
私と琉は後ろの席に座る。
川端さんは朝からにこにこ。
良い人なんだよね。
すると
「川端。川端も夏休みの旅行行くのか?」
琉は川端さんに聞いた。
「はい。喜美子さんに誘っていただいて。」
……あれ?
川端さん顔赤い?
もしかして…
「川端さん。喜美子さんが好き…なんですか?」
「は、はい!?」
川端さんはびっくりした表情で私を見る。
「何、失礼な事聞いてんだよ。瑞穂はよ。」
「なっ…」
「私、わかりやすいもので。おっしゃる通りです。」
や、やっぱり…
拓君の気持ちはわからなかったけど…
川端さんはわかる。
顔に出るし。
私はどうなのかな。
隣にいる琉を好きってわかりやすい?
友達も拓君も私は琉が好きだって言ってた。
わかりやすいほど琉が好きなわけ?私?
趣味おかしいよね…。
「マジかよ!?ばあさん!?川端47でばあさん70代だぜ!?」
琉はびっくりしてる。
「琉様、失礼ですよ。喜美子さんは年より若いし綺麗で性格も良いです。」
「は?あのばあさん俺にはきついぜ?」
「その性格だからですよ。」
「うぜぇな、瑞穂。ってか、お前…やっぱり敬語やめろ!」
「はぁ?琉様が使えと!」
「今はいい!」
「何それ!」
敬語使うなとか…。
すると
「二人ともお似合いですね。」
川端さんがぼそっと言った。
え…
「ありえないですよ。」
「瑞穂なんか俺に相応しいはずねぇ!」
「は?何それ!」
「やっぱり琉様には瑞穂さんですね。」
川端さんは笑って言った。


