幼なじみはご主人様!?



トランシーバーで怒鳴り付けていつも起こしてくるんだよね。



私は起き上がると洗面所に向かう。


よし、琉とは普通にやろ。


いつもの調子で。


顔を洗い、肌の手入れ、メイク、寝癖直しを終えると部屋に行き私は制服に着替える。



琉とは


普通に普通に。



部屋に入り、着替えると私は朝食を食べに食堂へ向かった。









〈ガチャ〉


「よっ。」


「おはよう。」


食堂にはもう琉がいた。


琉の昨日の態度はなんだったのかな。


「ねぇ、琉…昨日は…」


「おい、お前。瑞穂にパンもっとやれ。」


琉は近くにいたお手伝いさんに命令してる。



……えっ…


「琉、そんなに朝は食欲ないよ?」


「このパン美味いんだぞ?」


「美味いとかじゃなくて…琉、私の話…」


「瑞穂、明日お祭りだよな?」



「えっ…うん。」


「明日、ばあさんに浴衣の着付け、二人分頼んだから。」


「ふ、二人分?」


私は琉を見る。


「俺も明日浴衣着る。どうだ?楽しみだろ?」


「えっ……」


「拓には負けてらんないしよ。」


「そ、そうなんだ…」


琉も浴衣…。


「俺に惚れるなよ?」


「なっ…」


もう


惚れちゃったよ。


琉…。


「ほら、早く食え!食って歯磨いたら出るからな!」


「え…琉、もう食べたの?」


「俺はいつも早起きだ。早く来いよ?」


琉はそう言うと食堂を出た。


早い…。


昨日の事は


忘れなきゃ。


幼なじみとしてお世話係として



琉の隣にいなきゃ。


拓君には


ちゃんと付き合えないって言わないと。


気まずくなりたくないから。



うん!決めた。



私は朝食を食べると食堂を出て洗面所に行き歯を磨く。



琉との変わらない毎日を送るしかないんだよね。


私は。



このままがいいんだよね?