幼なじみはご主人様!?



聞かなきゃよかった。


どう思った?

……なんて。



琉と私は


幼なじみで


お坊ちゃまとお世話係の関係なままが良いのかもしれない。



どうして


複雑な気持ちになるの?



やっと気付いた




自分のキモチ。



琉…琉…。


キスを見られた。


それだけでショック。



琉は私から離れる時、寂しそうな表情を浮かべたように見えた。


琉にはどうでも良いのかな。



拓君の気持ち。


琉の気持ち。


私の…気持ち。



それぞれの気持ちはすれ違う。



琉とまで気まずくなっちゃうのかな。



琉が好きだなんて…。



夏祭り…


不安だなぁ。


私は琉の部屋を出る。


なんで


こうなるかな…。







「あ…瑞穂さん、お昼用意できてますよ?」


「あ、はい…」


私が部屋を出て廊下を歩いてると途中で会ったお手伝いさんが私に言った。


「あ、ありがとうございます。」



私はお手伝いさんにお礼を言うと食堂に向かった。



複雑な気持ちを抱えたまま…。



その日は琉は家に帰ってからも命令はなかった。


仕事がないとなんか変な感じだ。


自由な時間がいっぱいなのに


気分は晴れない。


お笑い系のテレビを見ても雑誌や漫画を読んでも。


風呂に入っても心は癒されない。



琉が離れるのは嫌だよ…



寝ようと布団に入ってももやもやした気持ちのまま。


それでも


明日は大丈夫だと信じて私は眠った。


お祭りも楽しく行きたいし。



琉と仲良くやりたいな。


昨日みたいに…。



琉は






何を考えてるのかな?









―――翌朝。



『起きやがれ!!』


――ビクッ!


琉にトランシーバーで起こされる朝。



よかった。


琉…普通だ。