幼なじみはご主人様!?



「妬く…?」


琉の声。



「お前わかってんだろ?」


…拓君の声。


どういう事?



「何が?」


琉は拓君に聞く。



「……俺、瑞穂ちゃんが好きなんだ。」


………えっ…


〈ポサッ〉


手に持ってたスナック菓子の袋を私はびっくりして落とす。



うそ…


拓君が…?


「わかってたよ。お前、態度わかりやすいし。瑞穂くらいだよ。気付かないバカは。」



なっ…


確かに全く気付かなかったけど。






琉は今どんな顔してるのかな?



どんな気持ち?



なんで拓君が自分を好きって知ったのに



琉の事気にしてるの?私…。



「やっぱり知ってたんだ。」


「ああ。」


「琉はどうなんだよ?」



えっ……


――ドキドキ…


琉の気持ち…?


気になる。



だけど


「幼なじみだよ。あいつは俺のお世話係。女に見れるかよ。」


「そう。」


「でも、まぁ…あいつは俺のお世話係だから。お前とは付き合わせないよ?」


「は?力ずくでも奪うし。」



琉と拓君の笑い声が聞こえる。



そうだよね…。


なんで



辛いんだろ…私。


傷つくの?私。



琉のたった一言で。


幼なじみ…。


お世話係…。



私が好きなのは



やっぱり琉なの…?


こんなにショックなんて。


こんな時に気付くとかバカすぎ。


私はどこまで鈍感なんだろ。



〈ガッシャーン…〉



………あ…



トレイに乗ってたお茶の入ったグラスを私は落とした。


やば…


二人に気付かれる。



早く片さないと!



だけど


「……っ…」


割れたガラスの破片に触れたせいで指から血が出てた。


痛い…


心も指もなんか…



私…最悪。


バカだね。