幼なじみはご主人様!?




小さい頃は琉を日本で一番嫌だと思ってた。


でも



最近わからない。


嫌だと感じたり良いと感じたり。


本当にわからない。


足には琉が貼ってくれた絆創膏がある。


それをつけてくれた時の琉の表情は優しくて。



離れた私を見つけた時は心配した表情で。



優しい琉。



そして


今の


意地悪な笑顔で私が困る言葉を投げかける。


意地悪な琉。



大体は意地悪なんだけど。



どっちの琉にも


ドキドキ。



変。


おかしすぎる。


何度も自分の気持ちに疑問を抱く。


小四の夏からずっと琉と同じ家。


一つ屋根の下。


少しずつ琉への気持ちがどこか変わってる。


最近になってそれを強く感じるんだ。


今日は嫌な日にならなかった。


色々あったけど一緒に遊べたのがなぜか嬉しかった。


なんで…?



「みーずほ!待てよ?」


琉はスキップしながら私のそばに来る。


「琉そんなに楽しい?私に意地悪して。」


「うん!楽しい。」


琉は子供みたいな笑顔を浮かべて言う。


でも


心の中は悪でいっぱいなんだろうな。


「そんな笑顔で言うと怖いなぁ。」


「瑞穂困らせて反応見るのが俺の遊びなんで。」


「え…」



「帰ったらもっといじめようかな。」


「嫌。」



私が言うと琉は笑った。




歩いていくとだんだんと大きな立派な家が見えてきた。


琉と私の住み処。


周りから見たら本当にお金持ちの家だとわかる。


入ったらすぐに綺麗な花に囲まれた庭。


玄関までは遠い家なんだもん。


「もうすぐだな。我が家。」


「うん。」


疲れたけど帰ったら


琉の命令に従い仕事三昧。


明日も休めないのかな。


家に帰ったらいつもの風景に戻る。


いつもの生活に戻る。


琉のご主人様モード全開の家での生活。