時々琉は私を本当に困らせる。
やっぱり意地悪。
私の反応を見るのは琉には遊びみたいなものだろう。
「り、琉…」
「困った表情して。わかりやすいよ?」
「なっ…」
「ふっ…そんな表情するとさらにいじめますけど?」
「や、やっぱり琉なんか嫌。」
私は琉を睨みながら言う。
琉はにやっと笑う。
琉はいきなり私をドキドキさせてくるよ。
心臓大変だよ。
「瑞穂はそんなんだからいつまでも俺の言いなりなんだよ?」
「し、仕事だもん。琉に逆らえない…」
「俺の命令をなんでも聞いてくれる。だから楽しいんだよな。」
「な、何が?」
「瑞穂いじめ。」
琉は私の髪に触れながら笑って言った。
琉は意地悪。
やな男。
あ、悪魔?
悪い王子だよ。
なのに
――ドキンドキン
心臓が…。
ふぇ…なんか悔しい。
琉には逆らえないし。
本当に
琉地獄に引きずりこまれるよ。
アリ地獄に引きずりこまれるアリみたいに。
琉のペースに…。
「琉の意地悪。」
「瑞穂ちゃん限定だよ?嬉しくないわけ?」
うわ…
琉は本当に悪い。
琉の瞳に見つめられるとドキドキする。
意地悪な表情にさえも
心臓はかなり反応する。
私…危険だな。
琉は嫌なの?
好き…なの……?
かなり意地悪言われると言い返せなくなって困るのに。
どうしちゃったのさ、私。
「う、嬉しくない。早く抜け出したい。」
私は琉より先に歩く。
意地悪でたまに優しい琉。
そんな琉に振り回されまくる私。
私は自分の気持ちがわからない。
毎日琉と一緒だけど。
本当に本当に花占いみたいに
好き?嫌?の繰り返しで。
おかしい。
成長するにつれ琉を意識するようになってたんだ。


