でも
私は琉が嫌じゃない。
好き…なのかな。
好きの気持ちがわからない。
「お疲れ様でした〜。」
観覧車から降りると琉は早足で先に歩き出した。
「琉、速いよ〜」
「あ、悪い。また転ぶよな?」
琉は私が言うと私に合わせてくれた。
「転ぶってねぇ…。」
「瑞穂はドジだから。」
「失礼な。」
「全くおしゃれするのは良いけど危なっかしいよ。」
「あはは…」
「靴ずれして転んで。相当マヌケだよ?瑞穂。」
「マヌケですみませんねぇ。」
「バーカ。」
「なっ…」
「お祭りも気をつけろよ?下駄だろ?」
「大丈夫だってば。」
「本当か?瑞穂ならまたなんかやらかしそう。」
「大丈夫だし!」
「本当かよ。」
「多分…大丈夫。」
「浴衣じゃなくせばいいじゃん。」
「や、やだよ。喜美子さんに悪いし。それに…」
浴衣久しぶりで着たい気持ちがあるから。
「まあ、瑞穂の浴衣には期待しねぇよ。」
「は?」
「拓の妹に期待だな。拓の妹結構可愛かったし。」
「えっ……」
拓君の妹さんも浴衣?
「瑞穂より良いな。」
「………っ…」
拓君の妹さん…可愛いんだ。
なんか複雑。
私の浴衣には期待しないって…。
まあ
琉は私の浴衣見てもどうでも良いのかも。
なんか複雑な気持ちだった。
「来週はお祭りだし。夏って嫌じゃねぇな。」
「去年より今年のが良いかもね。」
去年は受験地獄だったし…
「別荘に旅行もあるしな。」
「あ〜…旅行…」
「楽しみだな。」
「うん。」
夏といえば色々あるな。
両親の命日。
自分の誕生日。
夏祭り。
旅行…。
色々あるけど
楽しくやりたいな。
大体隣に琉がいるけどね。


