ご褒美が気になって気になって仕方ない私。
琉は何を考えてるのかな。
「瑞穂、今日はありがとうな。」
「えっ……」
「楽しかった。」
琉が…琉が…
「琉がありがとうって言った!」
「あ?」
琉にありがとう、ごめんは珍しい言葉。
「そんなに俺って悪人?」
「うん。」
私は即答。
「全く…。失礼な女。」
「だってさ…。」
「俺は良い子だよ?かなり。」
「嘘つき。意地悪男だよ。」
「あはは。それは瑞穂限定だから。」
「ひどい…。」
「意地悪したくなるような態度なんだよ。瑞穂は。」
「何それ…」
「俺のターゲットは瑞穂だけだから。逃がさないし。」
琉は私を真っ直ぐ見つめて言った。
――ドキン…
逃がさないなんて…。
逃げたいよ。
なんでまた私ドキドキしてんの…。
琉…琉…。
「琉〜」
「帰ったら命令いっぱいするな。もっとご主人様モード入るから。」
「えっ…」
「すぐに瑞穂を自由にさせるわけないじゃん。」
「なっ…」
「お前は俺のお世話係だ。」
「疲れたのに…」
「休んだら給料減らすかあの家から出る事になるけど?」
「……む、無理!」
どっちもやばい!!
「俺に逆らうな。罰が待ってるからな?」
「はい…」
「よし、いい子だな。」
琉は笑って言う。
「いい子って年じゃ…」
「俺から見たら瑞穂は女じゃねぇよ。」
「なっ…」
「犬と同類。」
「はい!?」
「俺に尽くす犬。」
「ちょ…琉!」
「やっぱり俺と瑞穂は飼い主と犬の関係だな。」
「やだなぁ…その関係。」
「あはは。かなり今の俺らにぴったりだろ。」
「琉〜」
「お前は俺に尽くしてればいいんだ。ずーっとな。」
むかつく…
琉は本当嫌な感じ。


