「後で送るな?」
琉が写真を撮ると私は琉から離れる。
なんか付き合ってるみたい。
でも…
私と琉は…。
「ありがとう。後でよろしくね。」
私はそう言うとさっきまでいた席に戻る。
「帰ったら母さんうるさいだろうな。あー…やだやだ。」
琉はため息つきながらそう言った。
なんだか寂しい。
琉とはいつも一緒だよ?
でも
二人で遊んで…
もう少し夢見てたい自分がいた。
相手は琉だよ…?
なのに…。
琉と付き合いたいみたいじゃん。
意地悪でむかつくやつなのに。
私のご主人様なのに。
おかしい。
琉の事考えてばっか。
琉がたまに優しかったりすると本当にドキドキして…。
意地悪されても嫌いにはなれない。
琉といっぱい長くいるから琉に振り回されまくりだよ。
おかしい…。
小学四年の夏。
琉が私をあの寂しい家から連れ出してくれた日から…
琉を見る目が変わった気がする。
ただの嫌なやつじゃない気がする。
本当におかしい。
頂上に行くと私と琉は窓の外をただ見つめてた。
人も建物もみんなみんな小さい。
ただ綺麗な景色だった。
さっきまでいた場所、遊園地にいる人はまるでミニチュアのようになっていて…
空はただ綺麗で…。
「空から見たらこんななんだ。」
琉は笑って言った。
私の目に映る景色はただ忘れられそうになかった。
「綺麗〜」
私は窓の外を真っ直ぐ見つめて言う。
「観覧車ってこんななんだな。」
「夜、カップルで行くの憧れだよ。ロマンチックだし。」
「は?お前に彼氏なんてまだまだ先。」
「は?琉なんか一生できないよ。」
「俺はモテるから。」
「うーっ…」
琉はにやっと笑ってる。
琉とは絶対夜観覧車一緒に乗ってもロマンチックにならないだろうな。
琉はロマンチックに無縁だよ〜


