幼なじみはご主人様!?

お前ごとき…って。


ひど!


感謝ってねぇ…。


「ありがとう。」


私はやけくそに言う。


「態度悪っ…」


ふんだ…琉のバカ。


観覧車はロマンチックなのに


琉といたら夢がなくなっちゃうよ。


私は窓の外を眺める。


綺麗だなぁ。


この景色。


どんどん高く上がるけど私は怖くない。


観覧車はなんか好き。


昔から。


空から色々な景色を見て楽しむの。


夜はロマンチックなのかな。


「あー…でも遅いな。観覧車って。」


あ、近くにロマンチックとは無縁の男が。


琉は疲れたぁと言いながら窓の外を私と見る。


「あ、あそこ。さっきのジェットコースターだね!」


「あ、本当だ。」


「あれはおばけ屋敷だ。」


「お、あった。」


「あ、あれさっき見た!」


「おー…俺も見た!」


さっきまでいた場所が小さくなってく。

なんだか変な感じ。


琉と私は景色を見ながら話す。


「綺麗な景色〜」


「だな。」


最後に両親と観覧車に乗った時の景色はすごく綺麗で覚えてた。


この景色も忘れないのかな。


心のアルバムにちゃんと残る?



琉と見た景色だから


忘れないかもしれない…。








「なぁ、瑞穂。俺の隣来い。」


景色をしばらく見てると突然琉が言ってきた。


「………は?」


「写メ撮ろうぜ?」

「えっ…」

「早く来い。」


「あ、うん。」


私は琉の隣に行く。


すると琉は私を自分の方に引き寄せた。


――ドキッ…


琉は自分の方に携帯のカメラを向け写真を撮ろうとしてる。


――ドキンドキン…

琉…。


琉の香水の匂いがする。




「いくぞ?」


〈パシャ〉


琉はピースして笑顔。


私も琉にドキドキしながらも頑張って笑顔を作った。


写真は嫌な写りにはならなかった。


プリクラより良い感じかも。