不安だったけどね。
琉に優しくされたり意地悪されたり色々あった日。
でも
なんか良い日だったと今は素直に私は思える。
「次の方どうぞ。」
「はーい。」
観覧車のスタッフに案内されると私達は観覧車に乗る。
「わーい。ピンクの観覧車だ。」
「ガキか。何が嬉しい?」
「琉にはわかんないよ〜」
〈バタン〉
……わわっ…
そういえば観覧車は密室。
琉と20分くらいこの密室!?
なんかドキドキだね。
私と琉は向き合って座ってる。
観覧車かぁ。
久しぶりだなぁ。
小学二年の時、家族で遊園地行ったっけ。
思い出すと寂しいけど…
私ははしゃいでたな。
さっきまでいた場所が小さく見えて…
夕方だったから空がただ綺麗で。
私は窓の外を見る。
さっきまでいた場所が少しずつ小さくなって…
人が小さくなってくんだよね。
それが幼い私には面白かったみたい。
観覧車ってなんか好きだ。
「瑞穂、俺さ…観覧車乗るの初めて。」
「えっ……」
私は琉を見る。
琉は窓の外を見ながら話す。
「空から見たら小さいんだな。」
「そうだね。」
「たまにはこういう乗り物もいいのかもな。」
「えっ……」
「瑞穂と今日来れてよかった。」
――ドキッ…
琉は笑って言った。
その笑顔はいつもの嫌な笑顔と違って優しい笑顔だった。
「琉…。」
「ジェットコースターいっぱい乗りたかったけどな。」
……え……
「ま、まだ言うか!」
「ははは。でも、今日は良い日だと思うよ。」
「そうだね。琉と行くの不安だったけどなんだかんだで嫌な日じゃなかった。」
「おい、瑞穂…それどういう意味だよ?」
「だって琉意地悪だし。」
「わざわざお前ごときのためにジェットコースターは諦めてやっただろ?感謝ねぇのかよ!」
げげっ…琉…


