幼なじみはご主人様!?




――着替えると一限の数学が始まる。


二限の前の休み時間は琉に呼ばれず…


授業は普通に進んだ。



だけど





「来週ノート提出です!」


そう言って日本史の先生は教室を出た。


二限終了。


あー…体育だ!



今は6月。


暑い中、体育では外でマラソン。



あー…



つまり。



琉のタオルやスプレーやお茶は私が持つ。


命令されるからね。



私は友達と校庭に移動。



私はマラソンが苦手。


だって持久力がないから。


でも



「琉君、速くてかっこいいよね!」


友達が言う。


琉は運動神経が良い。


だから


ついかっこいいと思ったり。



悔しいけど。



「瑞穂、最初走るの?」


「うん!」


私は奈美に聞かれ答える。


最初のが楽だ。


それに


琉が走るのは最後だし。


見たいなぁ…なんて。




私は校庭で奈美と話してた。


すると


〈ゴンッ〉


「いったぁ…」


頭を叩かれ、私は振り向く。


げっ……



「瑞穂、先だよな?」



琉がいた。



「そうだよ〜」


こいつ遅いからバカにするんだもんなぁ。



だけど


「頑張れよ。」


「えっ……」


――ドキッ


琉はそう笑って言うと友達の所に行く。


何!?


り、琉が…頑張れって言った。


何かあった!?


でも


嬉しくて…



おかしいよ…私。


あの琉だよ?



だけど


なんか笑っちゃうよ。


「瑞穂〜よかったね!」


近くにいて見てた奈美が笑って言った。








「スタート!」



――スタートになると私は走る。


琉が優しいとなんか怖いけど


嬉しかった。


遅いけどなんか頑張れた。