幼なじみはご主人様!?




「ひゃあああ!」



おばけが出る度


私は騒ぎながら琉の腕にすがりつく。


普段は琉にくっつかないのに。


「瑞穂〜びびりすぎ。」


琉は何も怖くないという表情でどんどん歩く。


「琉、離さないよね?」


「さあな。」


「やだ。琉、絶対離れないで。」


何言ってんだろ…私。


でも怖いの。


「瑞穂、甘えん坊。」


「ち、違う。琉がいないともっと怖いから…。」


「弱虫瑞穂。」


「なっ…きゃあ…」



おばけが出ると私は琉にくっつく。



「全く、びびり屋だな。」


琉は私の頭をポンッと叩くと歩き出す。



琉は全然怖くないんだ…。


「琉…琉〜」



「泣きすぎ。」



琉は私の手をぎゅっと握る。


意地悪なのに温もりは優しく感じる。



琉…。


「瑞穂、早く行くぞ?」


「う、うん…」



琉はただずっと私の手を離さなかった。







「きゃあああ」




出口が近くなるといっぱいおばけが出て来た。



私は琉の手を引きかなり速いスピードで走って出た。



こんなに走るの…体育祭でもないよ。


私は息をぜぇぜぇ吐きながら外に出るとすぐにしゃがみ込んだ。


おばけ屋敷は長くて辛かった。


きゃあきゃあ言い過ぎた。


怖くていっぱい泣いた。



「ぷっ……あははは。」


琉は出るなりくたびれてる私を見て笑った。


「なっ…琉〜!?」


「すごい涙目。疲れた顔!」


「琉が連れてくから悪いんだよ〜!?」


「あははは。つか、お前…足もう大丈夫みたいだな?」


「あ、そういえば…」


走ったりしたけど…


絆創膏は効いてるみたい。


「全く。大変な女だな。」


「な、何さ〜」


私は琉を涙目で睨む。


だけど


「休むか。観覧車乗ろ?」


琉が笑ってそう言ったから私はびっくりした。


琉が観覧車…?