幼なじみはご主人様!?





「瑞穂、手握ろうか。」


琉は笑って言う。


「は、はい?」


な、何考えてるの?


琉…。


すると


「きゃああ…」



おばけ屋敷から出て来た人が涙目ながら叫ぶのが見えた。



――ビクッ…



こ、怖い。


私は琉を見る。


琉はにやっと笑ってる。


「い、いいもん。」


「じゃあおばけ屋敷入って早足でどんどん先行ってもいい?」


「えっ………」



こ、怖いな。


私、動けなくなるかも。


「瑞穂?」



私は琉の手を握る。



「怖がり。」


琉は笑って言うと私の頭をポンッと叩いた。


「置いてかないでね?」


「ふっ…どうだかね。」


「私、歩けなくなっちゃうよ。一人だと。」


「そんなに怖い?」


「琉が日本一怖いって言うからいけないんじゃん。」


あー…私また涙目だ。


涙腺弱すぎだよぉ……。



「俺のせいかよ。」


「琉の意地悪。私をびびらすのこれで何回目?」


「だって瑞穂びびらすの楽しいんだもん。」


楽しいんだもん…って。


Sだ。


悪魔だ。


意地悪男〜。



琉は意地悪な笑みを浮かべてる。


「琉ひどい。」


「俺は瑞穂いじめが遊びみたいなんで。」


遊び!?


幼稚園から琉は本当に変わってない。


幼稚園の時はスカートめくられたり、叩かれたり、意地悪言われたり。



泣かされまくりだった。


大きくなれば落ち着くと思ったのに…



変わってないよ、琉は。


本当に。


「幼稚園から変わらないなんて…。」


「だって幼稚園からずっと俺のターゲットは瑞穂だし。」


「た、ターゲット?」


「俺の遊び道具みたいな。」


なっ…琉〜


「ひど…」


「でも、それはよ…」


すると


「どうぞ〜」


私達の列が動き出した。