でも
良い一日かもなぁと私は思った。
「でも。おばけ屋敷は絶対だ。」
「えっ……」
「だって行きたかったんだよ。遊園地あんま行った事ねぇしよ…」
「うぅ…」
「二回は入んないからよ。」
「そういう問題?」
「命令は絶対だ。」
「絶叫系はなし?」
「なしにしといてやるよ、今日は。」
「えっ……」
意地悪男が…
「琉?」
「お前顔色悪かったぞ?乗った後。」
「え……」
「辛いだろうし。また勝手に離れられたら心配だからよ。」
「もう行かないよ。」
「絶叫系はやめてやったんだから他の命令は絶対聞け。」
「うん…」
「じゃあきまり。行くぞ?」
「え……」
「おばけ屋敷。」
「わ!もう行くの!?」
「今すぐ行きたいんだよ!」
「あ、アイス食べようよ!」
「嫌。」
琉は歩き出した。
ご主人様モード復活だ。
「琉、待って。」
「転ぶなよ?ばーか。」
「琉〜」
琉は笑ってる。
どうしよ…
なんか琉を
私は好きみたいだよ。
なんで
意地悪したり突然優しくしたりするの?
振り回されるせいで私…
琉地獄に堕ちちゃうよ。
琉の隣にいるのが嫌じゃなくなってる。
気持ちがおかしくなってる。
琉の背中を私はただ見つめる。
転ぶと来てくれた。
靴ずれしたら絆創膏を貼ってくれた。
琉に優しくされて今日は変だ。
琉に優しさはないわけじゃないんだ。
もうすぐ6年なのに…
琉と同じ家にいる時間。
長く一緒にいたはずなのに
琉を見る目が急に最近変わってきた気がする。
私は本当におかしくなったのかな。
「瑞穂、ここのおばけ屋敷。日本一怖いらしいぜ?」
「えっ…」
琉はにやっと笑って言う。
琉はこんな
やつなのに私は…。


