私は最近おかしい。
琉の近くにいるとドキドキするの。
むかつく嫌なやつなはずなのに。
本当に本当に。
否定しても否定しても
意識してる。
なんで?
「お前、顔赤いよ?そんな暑い?」
琉は私の顔を覗き込む。
――ドキッ…
「へ、平気だよ?」
顔赤い?
何琉意識してんだろ…
「行こうぜ?」
琉はそう言うと歩き出した。
だけど
さっきよりペースが遅い。
「琉?」
「合わせてやるから。もう転ぶなよ?」
「あ…うん。」
あー…私…
さっき早足の琉を追いかけたから転んだんだよね。
琉…優しい。
なんか琉が優しいとおかしいよ。
「瑞穂、何笑ってんだよ?」
「べ、別に。」
「そ。よし、遊園地いっぱい遊ぼうな。」
「えー…」
「絶叫系乗りまくりで。」
「琉の意地悪!」
「ははは。」
琉は笑う。
なんでだろ…。
私
琉の事嫌いになれない。
むかつくけど
この時間は嫌じゃない。
まるで本当の
デートみたいだ。
相手は琉なのにね。
小さい頃から私に意地悪ばっか言ってきた琉なのに。
二人で切符を買い、電車に乗る。
遊園地までは電車一本乗り、歩いて10分くらい。
電車は30分くらい乗る。
「あー…暑い。」
「夏だもんね。」
昼間の電車はすいていた。
琉と私は隣同士。
電車だと結構体がくっつくからまたドキドキ。
今日はドキドキしすぎだなぁ私。
すると
「瑞穂、俺寝ても良い?」
「あ、私起こすよ。着いたら。」
「サンキュ。」
すると琉は私の膝の上に頭を乗せてきた。
………!!
「り、琉?」
「膝貸しやがれ。」
貸しやがれって…


