幼なじみはご主人様!?



ハンバーガーはバカにしたけどね。


「美味しい。」


私は餃子を口に入れると言う。


「うん。そうだな。」


琉が言うと私は笑った。







〈ガラッ〉


食べ終え、会計を終えると店を出た。


「琉、美味しかったね。」


「おう。」


琉は笑って言う。


「次は…遊園地だよね?」


「電車で30分くらいだろ?行こう。」


琉はそう言うと早足で歩き出した。


「待ってよ琉〜」


私は琉を追い掛ける。


だけど



――ズルッ…


「わっ…」


サンダルが何かにつまずき私は転んでしまった。


あー…サンダルあまり履かないからな。


痛い…


だけど


あれ?


琉…?


もしや先に!?


琉、どこ〜?



すると


「ばーか。」


振り向くと琉がいた。


「り、琉…」


「ほれ。」


琉は私に手を差し出す。


「ありがと…」


私は琉の手を掴み立ち上がる。


「琉行っちゃったかと思って心配したじゃん。」


「悪い悪い。大丈夫?」


「あー…うん。」


「マヌケだな。」


「なっ…」



私ってばもう。


だけど


「なんでスニーカーにしないんだよ?瑞穂なら転ぶにきまってんじゃん。」


……えっ…


琉は私に聞いてきた。



確かにおかしいかも。


琉のためにおしゃれしたみたいじゃん。


メイクも服装も…


琉なら適当でいいじゃん。


なのに私…


どうして…?



だけど



「まあ、瑞穂のそういうカッコ嫌いじゃないけど。」


琉は笑って私に言う。


「えっ…」


「可愛いんじゃねぇの?」


――ドキッ…


琉は私を見ないで言った。


琉が私を可愛い…と?


ドキドキしてやばい。


琉にそんな事言われると変な感じだよ。

なんか嬉しかった。