「あと怖いジェットコースターも乗ろうな。」
「それも苦手だ…」
「あー…瑞穂は本当にだめなやつだな。それじゃ、デートできないぞ?」
「デートって…」
「彼氏できないな。」
琉は笑って私に言う。
琉〜
すると
「あれ?お兄さん達付き合ってないの?」
琉の隣にいた小学校低学年くらいの女の子が聞いてきた。
えっ…
「違うし。誰がこんな女と…。」
「こんな女って何!?」
私は琉を見る。
すると
「お似合いなのになぁ。」
女の子が笑って言う。
琉と私が!?
ないって…
「俺と瑞穂は飼い主と犬みたいな関係かな?」
琉は笑って女の子に言う。
琉、それ間違ってる!
おかしい!!
私は確かに逆らえないけど小さい女の子にそんな事言わないで〜
女の子は首を傾げる。
「このお兄さんが言った事忘れてね。」
私は慌てて言う。
「本当なのに…」
琉は隣で笑って言う。
もう琉は〜
飼い主と犬ってやだ!
おかしい。
私、琉のお世話係だよね?
なんか
立場逆になってるような…
琉に振り回されまくりだし。
すると
「お待たせしました。」
ラーメンと餃子が私達の目の前に置かれた。
「美味しそう。」
私は笑って言うと割り箸を割る。
「いただきます。」
ラーメン屋のラーメン久しぶりだなぁ。
小四から琉と同じ食生活だったから。
私はラーメンを食べる。
わ…美味しい…。
やっぱり庶民の味のが好き。
琉の家は色々豪華な食事だし。
こういう料理いいな。
すると
「お、本当だ。こういうのもたまにはいいな。」
琉が食べながら言う。
……え…
「琉が料理美味しい言った…。珍しい…」
「なんでだよ!」
味にうるさい琉だからなんか嬉しかった。


