私の味方なのに〜
琉と旅行なんて!!
「喜美子さんも行くの?」
私は琉に聞く。
「うん。俺と瑞穂だけはやばいからばあさんとあとは家の者連れてく。」
「そうなんだ…」
「二人きりがよかった?」
琉はにやっと笑って私に聞く。
なっ…
「な、何言ってんの…」
「旅行だし。ま、気をつけてな?」
「は?な、何を?」
気をつけてなって!?
琉はにやっと笑って何も言わなかった。
今年の夏は
琉に振り回されまくりみたいだ…。
旅行って…。
琉の別荘のある場所は海に近くて環境がとても良いらしい。
私は初めて行くんだけど…
海か。
水着とか琉に見せたくないな…
恥ずかしいし。
あー…
琉と旅行に行く姿想像するだけでなんか不安。
「早くしろ!瑞穂。」
「あー…うん!」
私は早く歩く琉を追いかけた。
「瑞穂、着いた。」
「へ?」
琉が言うと私は目の前の建物を見た。
――映画館…?
「ホラー見ような?」
「え……」
「夏は涼みたいしな〜」
「こ、怖いよっ…」
「俺が決めた事は絶対なんだよ?」
琉は笑って私に言う。
……っ…琉ひどい…
私、怖がりなのに。
ずるいよ。
私に拒否権ないの知ってて意地悪…
私は映画のポスターを見る。
こ、怖そう…
私の顔…
多分青ざめ。
心臓心配…。
すると
「瑞穂怖がりだな。」
琉が私に笑って言った。
琉、マジ映画はやめてよ〜
「琉〜」
「大丈夫だって。俺が隣。」
「うぅ…」
「ポップコーンとジュースおごったるからよ。」
琉はそう言うと映画館に入る。
私も琉を追いかけた。
ホラーとかマジ無理〜


