幼なじみはご主人様!?




「あ…」


「離れんな。」



――グイッ



琉は私を自分の方に引き寄せた。


――ドキッ…



近い…琉と密着してる…



だけど


私は琉から少し離れる。


あ…


何してんだろ私…


意識して離れちゃった…



「瑞穂?」


「ご、ごめん…」


「あ?」



琉は何も言わなかったけど…


私は複雑だった。


なんでドキドキしてたんだろ。


なんで


離れたんだろう。


「お前変な顔だな!」


「うるさいよ。」


琉とプリクラを撮ったけど笑顔になれなかった。


表情が固かったかも。


あと


少し空いた琉との距離を見てなんか複雑な気持ちになってた。



撮り終えると二人でらくがきして…


琉は楽しそうだったけど


私は…








「なぁ、瑞穂。でかいプリこっちのがいい。」


「え…」


プリクラを切り分けてた私に琉が言った。



「これ?」



「うん。」


「小さい同じプリクラもいるの?」


「ああ。大切だから。」


た、大切?


琉はプリクラを私から受け取るとパンツのポケットにしまった。



私もかばんにしまう。



私もなんだかプリクラが大切に思えてた。


なんでだろう。


嫌な琉と撮ったプリクラなのに。


「瑞穂、ゲーセンつまんないから次は違う所な?」



「えっ…どこ?」


私が聞いても琉は笑うだけだった。


デートとは


違う。


手も握らないし…


密着もしないし…


でも


ドキドキはする。


琉を私は


どう思ってるの?


好きになってないよね?



なんで


ドキドキしたりたまに胸が痛んだりするの?


恋なんかした事ないから


私にはその気持ちも感覚もわからない。


琉を


好きになんか絶対…

だって私は…。