幼なじみはご主人様!?



「ちょ…琉!」


「ははは。お前が俺に勝つわけねぇだろ?ばーか。」


「あー…もう!」


ホッケーは見事に琉の圧勝。


琉には負けてばっかし。


なんか


悔しい。


「ふん。俺は最強なんで!」



「最強って…」


私と琉は並んで歩く。



琉は楽しそうだな…


「あ、あれやりてぇ!」


「また勝負物?」


「あー…瑞穂とは勝敗決まってるからな。」


「うっ…」


「つまんねぇか。拓と今度来ようかな。」


「つまんなくてすみませんねぇ…」


つまんないってひど…


私はすねる。


だけど


「お前はお世話係だ。俺が楽しくなる事しろ。」


むっ………


「そ、それも仕事?」


「うん。俺にいい思いさせるのがお世話係の仕事だ。」


「癒し係じゃん…」


「とにかく。俺に不快な思いさせたら罰ありなんで。」


「なっ……」


琉はにやっと笑う。


「さて、次は…」


今日は


琉の言いなりだぁ…


だけど


「プリクラ撮るか。」



「……は?」


ぷ、プリクラ?


「記念、記念。俺と瑞穂の写真、最近のないし。」


「な、なんで琉と…」


付き合ってないのに!


だけど


「俺に不快な思いさせたらどうなるかわかってんだろうな?」


琉は笑って私に聞く。


怖っ……


琉…やばいよ。


「はい。すみません。従います…」


いつまで


琉の言いなりなんでしょうか。


危険なんだけど私…


毎日琉といるとハラハラドキドキだね。



でも


琉がプリクラとか…


なぜに?


写真そんなに好きじゃないよね?


プリクラとか琉とカップルみたいじゃん…


違うのに…


琉を絶対好きじゃないもん…


だから





「おい、瑞穂……遠い。」


プリクラの撮影コーナーの中に入った私は琉から離れてた。