幼なじみはご主人様!?



すると


「何がおかしいんだよ?」

琉は私を見る。

「琉…子供みたい。」

「うるせぇ。」

琉はそう言うとまた始める。

どうせ

長く続くんだろうな。

UFOキャッチャー、琉初めてだし…

難しいもん。


だけど




……………!



「ははは。取ってやった。俺、天才!」


「え……」



二回目でとれた!?


「琉…すご…」



よかった。


全然できなくて十回以上続くかと…


でも


「なんでできたの?」


「最初は調子悪かっただけだ。知恵だよ。知恵。」



琉は笑って言う。


でも


「ぷっ…」


琉が可愛らしいうさぎのぬいぐるみを持ってるから私は笑っちゃう。



「なんだよ?今度は。」


「琉、そのぬいぐるみどうするの?」


「あ?」



琉の部屋に可愛らしいぬいぐるみがあったら絶対私笑うし。



すると


「ほらよ。」


琉は私にぬいぐるみを渡した。


「へ?」


「瑞穂に取ってやったんだ。感謝しやがれ。」



は?私…?


「あ、ありがとう…」


私はうさぎのぬいぐるみを抱える。



なんか嬉しい…。


私、自分で取れないから。


でも


「天才じゃないお前には取れないもんな。」


琉はむかつく言葉を言わない事がない。


「なっ…琉だって一回目は!」



「最初だもん。でも二回目で取れる俺は天才だな。」


むかつく…


少しは琉いいやつだと思ったのに。



でも…。


私はぬいぐるみを見る。


可愛い…。


琉が取ったのをもらえたのがなぜか嬉しかった。


瑞穂に取ってやったって…


言い訳?


それとも


本当…?






「次はホッケーとかどうだ?」


琉が言う。


「また勝負物?私、負けないよ?」


「ふん。俺が負けるわけないね。」


琉は私に笑って言った。