なんかメイクに気合いが入ってる私がいた。
あまり使った事ないピンク色のグロスや薄いピンク色のチーク。
なんで気合い入るんだろ。
洗顔、メイクが終わると髪をコテでゆるく巻いた。
部屋に戻ると昨日選んだ白いレースのワンピースに着替える。
靴はこないだ友達と買い物して買った可愛らしいサンダル。
シルバーのハートのネックレスもつけて用意完了。
終わった頃ちょうど琉から連絡があった。
『早く来い!』
げっ…
トランシーバーから流れる琉の怒鳴り声。
本当…自分勝手。
あーあ…
私は鏡を見る。
………!!
あ、あきらかにデートみたいじゃん…
女の子らしい可愛いかっこしたって琉はどうでも良いかもだけど。
私はトランシーバーを手に持ち部屋を出た。
琉の所に行かないとだし。
「何かあるの〜?」
「瑞穂さんデート?」
「ち、違いますよ。」
琉の家の住み込みのメイドさんに色々聞かれたけど慌てて否定。
でも
服装はあきらかにデートだしね。
琉は
なんて反応するかな?
なんか
気になった。
私は慌てて琉の部屋に行く。
機嫌悪くなると嫌だからね。
〈コンコンッ〉
私は琉の部屋の前に着くと琉の部屋のドアをノックする。
「入れ。」
〈ガチャ〉
琉からの反応を聞くといつものようにドアを開けた。
「おせぇよお前…」
げげっ…
琉は黒い半袖のTシャツにシルバーのクロスのネックレス、デニムパンツと夏らしいけど普段着と変わらない服装。
私ばっかりデートみたいじゃん。
琉を見た瞬間、私はへこんだ。
だけど
「た、たまにはいいんじゃね?瑞穂、そういうカッコ。」
琉はそう言ってくれたんだ。
えっ……


