幼なじみはご主人様!?


「待て。」


――ドキッ…



琉……?


「な、何?」


私は琉を見る。


「あのさ…」


「………?」


琉は私を見つめる。


――ドキッ……


琉の顔は真剣で…なんか私はドキドキしてる。



「琉〜?」


「…あ、明日。早起きだから覚悟しとけよ?」


「えっ……」


「あと服。ちゃんとしとけ。」



何それ…



でも


本当にそれを言いたかったのかな?


すると


――グイッ…


「いたっ…」


「おやすみ。」


琉は私の頬をつねると笑って言った。



――ドキッ……



琉の手が私の頬に触れただけでドキッとするとか…


最近、私おかしいよ…



………あ!


「り、琉!」


私は行こうとした琉を呼び止めた。



琉は振り向く。


「あ?」



「あ、あのさ…拓君からメール来たんだ。拓君と拓君の妹さんもお祭り一緒に行きたいって…」


「それで?」


「えっ……」


琉は私を見つめる。


何?


「瑞穂は行きたいわけ?拓と。」



なんか琉…怒ってる?


「別に。琉次第だよ?」


「あいつどうも思ってないわけ?」


「なっ…友達だし!ってか、拓君が私誘ったのは妹さんが…」



拓君の妹さんが…琉を好きだから…



なんで言えないんだろ。



おかしい私。


「瑞穂?」


「り、琉はどうなの?」


私は琉を見ないで聞く。



「拓は友達だし。行ってやるか。」



「そ、そう…」


「別に二人で行くのこだわってないし。付き合ってないんだから。」


――ズキン…



付き合ってない…



そうだよ…。


なのに


なんで胸痛むの?


「ま、明日は二人だな。命令しまくるし。」


琉は笑って言ってる。


なんで


お祭りも二人で行けるとか思ってんの私…


バカ?