幼なじみはご主人様!?




私は琉の所に行く。


「おい!俺の数学のノート取りに行け。」


「えっ……」


簡単な事でも琉は頼む。


む、むかつく…


琉は笑ってる。



悪魔?



あー…でも


逆らえないんだよね。



私は琉の学校カバンを取りに行く。


取りに行けば、琉のカバンを開け数学のノートを探す。


あ、あった…



私は取り出すと走って数学のノートを琉に渡しに行く。


すると


「お前、バカか?一限目、数学だぞ?数学のノートのついでに教科書も出しといてくれよ。」



「えっ…さっきノートだけって…」



「気を使うとかわからないのかよ?」


むっ……


「自分でやらないんですか?」


「いいだろ。お前に拒否権はないんだし、俺は少しでも面倒だと思ったらお前を使う。」


うわー…


お坊ちゃまってみんなこんななのかな?



あー…


仕方なく教科書も取りに行き琉に私は渡した。


私は


あと何年琉のお世話係に…


どんな動物のお世話係より琉のお世話係のが大変?


自己中だなぁ…



すると


「琉〜瑞穂ちゃん使いすぎだよ?女の子は大切にしないと!」


………拓君…


拓君こと琉の親友の島津拓也君は琉に言った。


琉とは反対にみんなに優しいし、明るいクラスのムードメーカーな子。


琉と違っていいなぁ…


「は?瑞穂は俺のお世話係。権利は全て俺。俺の自由なんだよ?」


「かわいそうだな。お前がそんなだと瑞穂ちゃん彼氏できないし辛いだろうな。」


「えっ…」


私は拓君を見る。


拓君…優しい…


すると


「瑞穂は俺のだし。」


――ドキッ


………えっ?


私は琉を見る。


でも


「俺だけのお世話係にしてやってんだから、彼氏いたら即クビだよ。まぁ、こいつにできるわけないか。」


なっ……


琉のバカ。


ひどい!


琉は最低だ〜