幼なじみはご主人様!?




琉がわからない…



鏡を見ると顔も目も赤い。


心臓もなんか変。



テレビを見るとドラマの次回の予告をやってた。



風呂入ろ…。



私は着替えを持って風呂場に向かう。


なんで


琉の事考えてるの…私。



おかしいよ…





脱衣所で着替えても風呂に入っても琉を意識してる。




〈チャプン…〉



琉の言葉が私の心臓をおかしくさせる。


琉は幼なじみで…


ご主人様みたいな存在で…。



好きとかないよ…。


でも



なんかね…


高校生になってから琉を意識するようになってた。


むかついて嫌なやつなはずなのに…



ドキドキして…



私はいかれてるんですか?


あー…熱い…



絶対絶対…


琉を好きとかありえないよ…



でも



あの時。


一人ぼっちだった私をここに連れて来た時は本当に嬉しかったんだ。



嫌なやつと同じ家なのに…


琉の優しさがわかって…



嬉しかった。


お世話係は嫌だけど…



命令は嫌だけど…



なぜか


琉を大嫌いになれない私がいる。



私にとって琉は



本当は



どんな存在なんでしょうか。



琉と同じ家…



お世話係だからよくある二人きりの時間。



明日は


琉と出かける。



一体私はどうなるのかな。



琉地獄にだけは


本当に堕ちたくなくて…


抜けられなくなっちゃうのは嫌で…


甘い言葉や意地悪には騙されないよう頑張らないと。



自立したら絶対この家を出て



自由にならなきゃ。



そうだよ…



琉から解放されて自由になれたら私は幸せなはず。


琉に一生縛られたら人生やばい事になるよね…


あー…


私はだめなやつ。


琉にドキドキするなんておかしいよマジで。