《ありがとう。
聞いたらメールしてな?
妹が琉に会いたいうるさいからさ(>_<)
じゃあね。》
拓君からそう返信が来ると私は携帯を閉じる。
琉と二人がよかったなぁなんて何考えてんだろ私。
拓君と妹さんがいたら少しは俺様もおさまるのに…
なんで
複雑かなぁ…
琉が了解するかわからないんだけど…。
私は部屋に置いてあるテレビをつける。
つけて出たのは恋愛ドラマ。
……あ…
今日だった!
私がいつも見てるやつ。
ちょうどいいタイミングで始まった。
いいな…
現実は
恋愛ドラマみたいにうまくいかない。
恋かぁ…
――ドキッ…
なんでさ!
なんで頭に琉がぁ…
絶対ありえない!!
私は集中してドラマを見る。
「……ック…ヒック…」
集中して見てた私は話の最後の方になると泣く。
うぅ…共感…
すると
〈ガチャ〉
「今、上がった…ってなぜ泣いてる!?」
私にお風呂から上がった報告をしに来た琉はびっくりして私を見る。
「ノックしてよぅ…ック…」
「あー…悪い。いつもお前にはノックさせといてな。」
恋愛経験もろくにない私が恋愛ドラマ見て泣いてるとわかったら琉は笑うだろうな…
「琉、出てってよぅ…」
私は琉に言う。
だけど
「泣き顔可愛いな。」
「へ?」
琉は私にティッシュを投げる。
「どうしようもないなぁお前。ばかか?恋愛経験なしなのにそんなんで泣いて。」
「うるさいよ!出てって〜」
「はいはい。」
琉は呆れて私の部屋から出る。
だけど
目と共に顔も赤い…
泣き顔可愛いって…
琉何言ってんのさ…
琉がわからない。
意地悪だったりドキッとさせてきたり…


