空は本当に綺麗な真っ青で。
久しぶりに見る街は懐かしい。
ここで私と琉は色々あった。
走って海に私は行く。
あれ…?
喜美子さんはいない。
でもある男性の後ろ姿が。
………え………
今更ながらなんでヒールの高い靴に私はしたんだろう。
でも
私は走って向かう。
こういう事だったんだ…。
「琉!!」
私は彼を呼ぶ。
振り向いた彼は大人っぽくなってた。
喜美子さんには感謝だね。
私は涙を流す。
「こら、泣いてっといじめたくなるだろうが!バカ女。」
彼は笑って私に言う。
「琉、久しぶり。」
やっと会えた。
琉に……。
「遅刻とかお前なぁ。俺は待てない性格なんだぞ?」
琉は私に言う。
「すみません!」
「バカ瑞穂。」
琉はそう笑って言うと私の頬に触れる。
「バカ琉…」
私は涙目で琉を見つめ言う。
すると
「ずっとずっと会いたかった。」
琉は私の髪に触れながら言う。
琉に触れられてる。
それが夢みたいで。
また涙が流れる。
「ほーんと泣き虫だよお前は。」
「う、うるさい…」
琉のバカ…。
すると
――ギュッ。
琉は突然私を抱きしめた。
「り、琉…」
琉の温もり、匂い…変わってない。
「会社俺が天才なお陰だからもう大丈夫だよ。俺お前のために頑張ってた。」
琉は私に言う。
「うん…。」
よかった…。
「瑞穂、だから今日はちゃんと言う。」
琉はそう言うと私を離し私を見つめる。
そして…
「俺が好きなのは瑞穂、お前だけだ。これは命令だ。俺の妻になりやがれ!」
「……え……」
琉……。
「こ、断れるわけないじゃん。」
私はそう言うと笑う。
ずっと会って聞きたかった言葉だよ…。


