「ただいまー。」
――ドサッ。
私は仕事が終わるとすぐ家に帰りベッドに倒れ込む。
眠いなぁ……。
新聞話題になってたなぁ会社で。
琉の記事。
私の左手の薬指には琉からもらった星の指輪がはめられている。
いつまで待ってるのかな。
琉はまだ私を好きかな。
信じてたい。
そう思ってたのに不安になる私がいる。
琉……。
私はずっと一途。
琉はどうなのかな。
新聞や雑誌に出てる彼を見ると寂しくて会いたくなる。
だめなのかな…。
遠距離は。
連絡来ないし。
すると
〈♪〜♪♪〜♪♪〜♪〉
………あ……
私はベッドに置いていた携帯を取り開く。
喜美子さんからメールだ。
なんか久しぶり…?
《明日会社休みよね?
朝の10時。S海岸に来て!》
S海岸…?
確か琉の家の近くの…
なぜ?
《大丈夫ですけどなんでですか?》
私はそう返信する。
《とにかくお願い!》
少しして喜美子さんから来た返事はこれだった。
なんだろ…。
まあ明日暇だし良いけど。
《わかりました。》
私はそう返信すると部屋を出た。
――翌朝。
「やばい!早く用意しなきゃ!」
私は慌てて用意する。
昨日仕事で疲れたみたい。
寝過ぎた!
適当に選んだワンピースを着て寝癖を直して、化粧して…
用意に時間かかるなぁ。
慌てて用意すると私は走って家を出た。
喜美子さん待ってるかも!
やばいやばい!
遠いため電車に乗りながら私は時間を気にする。
しばらくして駅に着くと街に懐かしむ余裕もなく私は慌てて海に向かった。
琉とびしょ濡れになった海だ。